で、先日、結構大手の会社が一回目の不渡りを出したそうである。
本社周辺にはダークスーツで強面のオニーサンが大勢うろついていたらしい。
去年あたりからとかくの噂はあったのだけれど匿名(笑)のタレコミが有ったので、やばいと思って、そ知らぬ振りで「集金に伺いたいのですが。」と電話をしたら「不渡りを出したので支払えないんですよ。」と先制されてしまった。
決済できるあての無い小切手を振り出して不渡りを出すより、ある意味で良心的なんだろうが、見方によっては開き直りである。ねばって交渉してみたけど会社の整理中だから来月にならないと何も判らないとの事。つまり月末に倒産するって事?
ウチの売掛なんて相手にとってはほんのはした金なんだけど、そうなったら優先順位は一番下だろうから、とても回収できそうにない。手間は泣くとしてもせめて原価だけは何とかしてョって気分である。
すったもんだの挙句諦めかけた頃、関連会社から「支払いますから来てください。」との電話。ウチで収めた機械を実質的に使っている子会社なんだけど、業務を続けるなら後のメンテナンスはウチに頼むしかないからなんだろう。特殊な機械なんで何処でも修理できるわけでもないというのは強味ではある。ラッキー!
この会社、岩下志摩主演の(お墓をテーマにした)某映画のロケに使われたような大きな霊園の開発まで手掛ける、業界では大きい会社なんだけどなぁ。
世の中、景気は上向いていると言われるけど末端は未だまだどん底である。
衣食が足りないとお墓なんて建てる余裕はない。石屋さんが潤わなければウチまで回って来ない。末端の末端まで水が流れてくるのは何時の事だろう。