ゴジラの味噌汁

かげろう(!日記)
'!' は論理演算子 Not です。
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04年  12月 某日

■  歳の瀬
今日は雪で仕事は休み。
本当は相模原へ修理に行く予定だったんだけど屋外で油圧の配管をばらさなきゃならないので濡れるとまずいのである。...というのは言い訳で、本音は「寒いんだもん」。それに、この時期になるとさすがに忙しくて、ここ2週間以上休みが無かったし。

でもって、この修理、お金は貰えないんだよなぁ。
2年ほど前に売ったクレーン車なんだけど、油が漏れるはずのない所から油漏れするのだ。
ちょっと専門的な話になるけど、油圧回路ってのはオイルタンクの油を油圧ポンプで加圧して操作バルブへ導く。このバルブを開いてシリンダーやら油圧モーターやらに高圧の油を送って装置を動かすのだが、操作をしないときは不要な油をタンクに戻して循環する仕組みになっている。
このバルブからタンクへ戻す配管は圧力は掛からないからメーカーや機種によって色々だが、高圧パイプなどは使わない事が多い。
この機種の場合、螺旋のスプリングを埋め込んだビニールホースを使っている。
通常これで問題ないのだが、これに亀裂が入ってじわじわと油が漏れてくるのだ。しかも、操作ミスでぶつけたとか引っ掛けたなら解るけど、奥のほうの外から力の掛からない所から。

常識的に考えればホースの製造ミス、もしくは部品の管理ミスって事なんだけど、大きいメーカーはなかなか認めない。ミスを認めても大抵は交換部品を支給するだけで、作業工賃は末端の販売店が泣くしかないってこと。(まぁ、これは小さいメーカーでも同じか。)

このクレーンは台車部分をトヨタ関連の会社で、愛知にあるU社が作ってタダノという大手クレーンメーカーの製品を載せている。石材関係にはU社が販売し、土木などの他業種はタダノが販売している。だからウチはU社から仕入れていてタダノとは直接の取引はないのだが、この「タダノ」のクレーンに欠陥があったとして大きく報道されたばかり。非常にタイミングか悪い。
欠陥があったのはこんな大型クレーンのステアリング関係だからウチで扱っているものは全く関係ないのだけど、お客さんにしたら自分の使っている機械のメーカーが欠陥品を出荷したのだから一緒なのである。
「こんな所、壊れるところじゃないぞ。こりゃ欠陥だな。」というわけだ。
報道だって機械の事なんか知らない記者が報道するから説明を聞いてもさっぱりわからない。色々な報道を総合してやっと推測できた程度である。私が解らないんだから素人に解るはずないよな。
その上タダノはリコールの申請はしたけど欠陥とは認めていない。まったくもって、なんだかなぁ。三菱自動車みたいになっても知らないぞ。

って事で今日休んじゃったから明日も仕事なのであった。大晦日は休みたいなぁ。

04/12/29
雑記

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