ゴジラの味噌汁

かげろう(!日記)
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05年  02月 某日

■  磁気リコネクション
昨年(2004年)の12月27日、射手座の方向から一瞬、強烈な光が押し寄せた。
それは5万光年(銀河系の直径の半分くらい)の彼方から発せられたにもかかわらず月よりも明るかったという。銀河の中心は射手座の方向にあるから銀河の反対側で起こった現象ということになる。

ただし、射手座は星占いで11月23日から12月21日生まれの人の星座(オレだよ)であるように、この時期、太陽のすぐ近くにある。しかも光ったのは可視光ではなくガンマー線だからそれを目撃した人はいない。しかし、これは観測史上最大の明るさだったのだ。つまり想像を絶するガンマー線バースト。
そのエネルギーがどのくらいかというと太陽が発するエネルギーの15万年分が0.1秒の間に放出されたことになるそうな。
周辺の物質を光速の30%という相対論的スピードで吹き飛ばし、もしこれが地球から10光年以内で起きていたら地球のオゾン層は吹き飛ばされて、地上の生命は絶滅していたという。もっとも、そんな近くにパルサーがあったら生命が発生したかは疑問だけど。

少し前(2/18)のリリースだがNASAが詳細を発表した。
NASA・ホームページより機械翻訳
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震源は「SGR-1806-20」という中性子星。これはマグネター(magnetic starの略)として知られる(いや、こんな星、最近知ったんだが)超強力磁石が高速回転してる星の一つなんだけど、そこで磁気リコネクションという現象が起きたのだそうな。

この現象について調べたのだけれど今のところ何の解説も見つからなかった。言葉どうりに受け取れば磁気、もしくは磁場の繋ぎ替え。
地磁気の一千兆倍もの磁場が数秒(この場合、7.5秒)のサイクルで回転していれば、"場"としてのストレスが溜まってきて、ある時、一気に放出する、というのは感覚的に理解できる(ような気がする)が、もう少し具体的なメカニズムが知りたい。
また、NASAの記事の中でちょっと触れている"星震"は「竜の卵」の続編「スタークェイク」(作者名忘れた)の設定そのものなんだけど、これもよく解らない。
中性子星(ブラックホール一歩手前の星)に関しては一般人向けの情報って少なすぎる。もっと噛み砕いた解説が欲しい。

それにしても宇宙では人が想像もしないような現象がまだまだ起こっているのだな。

05/02/25
科学・技術

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