ゴジラの味噌汁

かげろう(!日記)
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06年  10月 某日

■  核危機
北朝鮮が「核実験をやるぞ」と言って1週間で実行したと思ったら、国連では中国も賛成してあっという間に制裁決議が採択された。
一線を越えたとたんに極東を巡る国際情勢は急転直下だった。変化が早すぎて着いて行くのが大変だけど、まあここまでは予想の範囲。

さて、これからどうなってしまうのだろう。
経済封鎖で政権が倒れないのはキューバで実証済みである。まして何百万もの国民が餓死しても意に介さない政権なら尚更のこと。
今のアメリカに二正面作戦をする余裕が無い以上膠着状態が続くのだろう。
時間稼ぎは北朝鮮の望むところでもあるはずだ。その間に核開発を進められるのだから。

多分無いだろうけど八方丸く収めるには中国が引導を渡して金正日の首をすげ替えることだ。
たとえ新政権が中国の傀儡だったとしても今よりずっとましだろうからアメリカも承認するだろう、多分。中国だって北朝鮮という緩衝地帯があれば良い訳だから独自の軍隊を持ったまま、中国の権益を維持したままなら、韓国とのゆるい連邦制を認める可能性すらある。
しかし現実的には中国にもこれは難しいんだろうな。中国が金正日に「亡命しなさい」なんて言ったとたんに暴発する危険がある。下手をすれば北京にミサイルが飛んでいく可能性だってあるわけで。

どうしたら引導を渡せるんだろう。
米中が密約を結んだ上で大芝居を打つ。
アメリカは軍事オプションを容認する国連決議を提出し、ロシアは棄権するが中国の拒否権発動で可決されず。
それでもアメリカは多国籍軍を編成、大艦隊を出動し、38゜線には機甲部隊を集結、空には撃墜される前提の無人偵察機を飛ばして軍事危機を煽る。
いや、ここで北朝鮮を暴走させてはいけない。「戦争の意思はない」「侵攻はしない」と繰り返すアメリカ。しかし船舶の航行は完全に阻止して海上封鎖状態。
ここで中国の出番である。アメリカの侵攻を阻止するという名目で数十万規模の人民解放軍を北朝鮮に派兵。北朝鮮も馬鹿じゃないから始めは拒否するだろう。でもアメリカの軍事圧力と中国の説得で何とか納得させる。ここが重要。
結果、見掛け上米中が直接対峙する。でも本当は米中合作。
国境や海岸線の守りは万全。将軍の身辺は近衛兵ががっちり固めている。その近衛兵の一人に偽情報を流す。
「今夜将軍様を殺そうとするアメリカのスパイが侵入する。それを射殺したらお前は出世間違い無しだぞ。」
その夜。金正日のベッドの電話が鳴る。
「米軍のピンポイント攻撃です。すぐに退避してください!!」
裸足で部屋から飛び出した将軍に銃弾が発射される。幸い弾は外れた。撃ったのは偽情報を掴まされた兵士だったが、すぐに他の兵士に射殺される。
裏切り者がいる。近衛兵だけでは危ない。こうして将軍の身辺にも中国軍の護衛が付き添うことになる。

中国との直接対決はアメリカも望まない。一触即発の軍事状況のなか、これで手が出せまいと有頂天になる金正日に向かって中国の将軍が言う。
「車をご用意しました。同道願います。」


あ、暴走したのは私でした。
不謹慎な妄想です。

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