ゴジラの味噌汁

かげろう(!日記)
'!' は論理演算子 Not です。
「日記にあらず」と読んでください。

07年  01月 某日

■  ついしん。
どーかついでがあったらうらにわのアルジャーノンのおはかに花束をそなえてやってください。

昨日は祖母の十七回忌。
先週の日曜は母の十三回忌。

立て続けのお寺通いで思ったこととか、年末年始で観た映画の感想とか、書きたいことは多々あれど・・・

頭が霧に霞んだ様にボーっとして考えがまとまらない。この一ヶ月どんどん馬鹿になって行くみたいだ。
「アルジャーノンに花束を」のチャーリーの気分。


アルコール性痴呆症かもしれないなぁ。

追記

これを書いた翌日の話。
ウチで売った自走式クレーンをトラックから降ろそうとしてトラックのクレーンで吊っていたらトラックごとひっくり返したとの電話。エンジンは掛かるのだけれどレバーが動かないので走れないから至急取りに来て直して欲しいとのこと。
この日は予定が入っていたのだけれど方角が同じだったので2軒回ることにした。

まともに横倒しになったトラックは大修理らしいけどウチの機械はたいした事がなくて安堵。第一怪我人が出なかったのが何より。ただし石屋さんは大損害のようだけど。

んで、とりあえず応急修理をしてトラックに載せるとき、ふと工具箱が目に入る。
「あ、これ、ここに置いとくと忘れるな」と思ったのだけれど...積み終わったら案の定忘れた。
次の現場へ行って、さて仕事っと思ったら工具が無い。
がーん。機械屋の仕事は8割方工具の有る無しで決まる。どんなに腕の良い職人でもドライバーが1本無いだけで何も出来ない。
仕方が無いので伊勢原から平塚まで、往復1時間かけて回収。

武士の魂とでも言うべき(いや、これには異論があるな。竹光を持っていても武士は武士。むしろ大工の魂である鉋に例えるべきだ(名刀参照))工具箱を忘れるとは。

いや、今までもレンチを一本仕舞い忘れたとか、プライヤーを現場に置いてきたとか、無いわけじゃない。それだけで気が付かずに次の現場で青くなるのだけれど...全ての工具を箱ごと忘れるとは。

冗談じゃなくてホントに痴呆の始まりでないことを祈る。


07/01/29
雑記

■ コメント


SYU  07/01/31 00:32

アルジャーノンとは懐かしいです。
私も歳と共に、段々バカになって来ている様でとても悲しいです。
ともすれば「段々バカになって来ている」事にも気づかないほど「バカになって」いて、唖然としたりする今日この頃なのであります。
アルジャーノンは、あの小説の「仕掛け」も面白かったけども、映画の「まごころを君に」も面白かったなぁ。

また下らない書き込みで失礼いたしました。


秋津  07/01/31 06:43

考えがまとまらない、というのは結構辛いものがあります。
要するに集中力が途切れてるんですね。何やら一日中頭がもやもやしてるみたいで、つい、何も考えずに済むゲームとかに逃避してしまいます。

そんな訳で「潜水艇」の感想も山ほどあるのですが、書いていて何が言いたいのか自分でも分らず不義理をしております。申し訳ありません。

アルジャーノンは良いですね。この最後の一行は何度読んでもウルウル来てしまいます。
SFとしては古典的名作なのに10年くらい前に突然ベストセラーになりましたね。
まるで岩波文庫が急にヒットしたみたいな感じで「何で今更」とか思いましたが、そのSF的「仕掛け」が一般にも受け入れられる時代になったって事でしょうか。


あ、また何を書いているのか分らなくなってきた...


SYU  07/01/31 23:38

潜航艇の感想などは別にどうでも良いのですが、アルジャーノンの話をしましょう!

10年ぐらい前に再リバイバルヒットをしたのは、作者のダニエル・キイスの半分ドキュメンタリーの(あ?全ドキュメンタリーなのかな?)多重人格ネタがヒットしたからでありましょうか?
それとも、「新世紀エヴァンゲリオン」のエピソードの一つのタイトルが「まごころを君に」だったからでありましょうか?

「アルジャーノン」と聞くと(もしくはアルジャーノンと言う単語を使う人には)私はもう無条件に反応してしまうのであります。
(この単語を聞いて〈あずまひでお〉を思い浮かべる人は、無条件に〈昔の漫画読み〉でありましょう)

最初にビックリしたのは(先に書きましたが)、このSF小説の「文体の仕掛け」でありました。ああ、こんな事がSF小説では出来るのだなぁ!と感激したのであります。
ちなみに、次にビックリしたのはベスターの「虎よ!虎よ!」でありました(ん?どっちが先だったかしらん?)。
ちなみにちなみに、三番目にビックリしたのは筒井康隆だったのであります。
人を斬った時の擬音が「ずんべら」だったのに、とても驚き感心し心酔したのであります。

なんて話をこのコメント欄に書いても宜しいのかしらん?

ま、いいですかねぇ?


秋津  07/02/02 19:28

私は逆に「あずまひでお」と聞くと「トリフィドの日」(映画は子供の頃観ましたが小説は読んでません)を思い出しちゃいます。
「トリフィドー!」
「トリフィドとりー!」
「トリフィドとりとりー!」
という訳の分らないベタなギャグが何故か妙に頭にこびり付いてるんです。

>多重人格ネタがヒットしたからでありましょうか?

そうか、思い出しました。「ビリー・ミリガン」がヒットしたので改訳で出版したら二匹目のドジョウの方がでかくて早川ウハウハだったのですね。
ともあれ、この作品がより多くの人の目に触れたのは良いことだったと思います。
本当は最初に書かれた中篇版を読んでみたいのですが(小説にしろ漫画にしろ、長編を一度読むよりは短い作品を何度も読み直す方が好きなのです)未だ機会に恵まれません。

「虎よ!虎よ!」も古典的名作ですが私的には「うーん」なのであります。
SFマインド満載で決してつまらなかった訳ではないのですが、どうしてそれ程までに面白いのか理解出来ないのです。どの辺に「ビックリ」したのでしょうか。
読むタイミングが悪かった、ってのもあるかもしれませんね。
古典て早い時期に読んでいれば面白いのに影響を受けだ二次的作品をいっばい読んで擦れ枯らしてから読むと面白さが理解できないことが有ります。これ読んだのもあまり早い時期じゃなかったと思います

んで、すいません、筒井康隆は守備範囲外でして元ネタすら分りません。
興味はあるんですが読書量が絶対的に少ないので。唯一「立ち読みした」のは去年映画化された「日本以外全部沈没」だったりします。


SYU  07/02/03 04:28

> どの辺に「ビックリ」したのでしょうか

あれ?
小説を読み進めていると、テレバシストの頭の中に聞こえてくる声が、突然「文字の級数が変わったり」「太文字になったり」やがてさらに「通常の文字組自体が変わったり」するのは「虎よ!虎よ!」じゃありませんでしたっけか?
小説の中に「タイポグラフィー」を一番最初に採り入れたのは、この「虎よ!虎よ!」じゃなかったかしらん?
私の勘違いかも。

一時期、石森章太郎のSF漫画(ミュータント・サブあたり)がこれを頻繁にやっていて、「ああ、これを真似たんだなー」と思った記憶があるのであります。
勘違いだったら、嘘書いて、ごめんなさいませー。


秋津  07/02/03 05:53

ああ、確かにいろんな文字が躍ってました!

私がこれを読んだのは、多分20代後半か30過ぎくらいだったと思います。その頃にはこういった手法も既に見慣れていたので、単に効果の一部として読み流していたのですね。(かなり派手にやってたので、むしろ読みにくい印象もありました。でもアルジャーノンのイントロもかなり読みにくい。)

なるほど、これが元祖だった訳ですか。考えてみれば50年代にこの手法を持ち込んだってのはすごいことですよね。
やっぱり古い作品は時代背景を理解しないと良さは解らないのですね。


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