ゴジラの味噌汁

かげろう(!日記)
'!' は論理演算子 Not です。
「日記にあらず」と読んでください。

Category: 入院日記

05年  03月 某日

■  入院 .9日目
03/24 (木) 曇 のち 晴

今日で9日目。これだけ日記が続いたのは生涯で初めてだったりする。
三日坊主と言うけれど、たいていは二日目でお仕舞い。小学校の絵日記なんて9月になってから書いてたんだから。
まあ、読む方はまとめて読むんで同じことか。こんな時はH゛がほしくなった。でも、もう入院の予定は無いから(当然だ)要らない。それよりロビーに LANスポットでも作って欲しいな。

朝食前に採血。午前中に結果が出て、問題が無ければ午後には退院できる。
診察の呼び出しが来ないので10時から寝直し。今までは昼間寝ちゃうと夜眠れないので我慢してたけど、今夜は消灯時刻が無いので安心して寝られる。

11時に診察で起こされた。とりあえず退院はOKだけど血液検査の結果、白血球の数が減ってないので当分家で安静に、との事。風呂も控えてシャワーだけ、って昨日勝手に入っちゃいました。ひどい患者だ。
「本当ならもう2-3日入院してた方が良いんですがね。」
ひょえー、あぶない、あぶない。なに、退院しちゃえばこっちのモンさ。ウヒヒ。
来週の火曜日に抜糸と血液検査のため、また来なくちゃならない。
ところで、「抜糸」て、普通の外科なら「バッシ」て言うけど、口腔外科では「抜歯」と間違えるから「バツイト」って発音するんだね。面白い。


と言うわけで昼飯を食って早々に退散、いや退院。長居は無用。
今回は可愛い看護婦さんの顔が見れなかったのがちょっと残念。って、やっぱりそこかよ!

05年  03月 某日

■  入院 .8日目
03/23 (水) 曇 のち 雨

昨日の夕方から眠りこけていたので朝の4時半には目が覚める。

起床時間(6時)まではドアを開けてくれないのでタバコが吸えない。
コーヒーを2杯飲んで暇つぶし。6時5分には喫煙所へ。一晩吸わなかっただけで少しクラッとする。
メールをチェックしたら長野の友人が東京へ来ているらしい。久しぶりに会って一杯やりたいけど、これじゃあな。残念。

9時から診察。まだ少し出血があるが概ね順調。明日は退院できそう。
もう点滴は終わりなのでシャンクって云うのだろうか、点滴をつなぐチューブを取り外し。
左手がすっきりする。

昨日の「大部屋」の紹介に続いて「彩雪に舞う」「ふじか咲いた」「ゴセの流れ」の紹介文を書く。
順番が飛んじゃうけど、まあいいや。思い入れの強い作品から書いたほうが先へ進む。
「ゴセの流れ」の文章を書いていたら、涙ぼろぼろ、鼻水じゅるじゅる。でも、皆カーテンを閉めているので大丈夫。
プロットを文字に置き換えていく作業だけでも改めて作品を理解する助けになるものだと実感。
うーん、だけど画像の用意ができない。とりあえず文だけこっそり追加するか。

お隣さんとその前の人、4人部屋の2人が退院。私が明日退院予定。もう一人もあさって退院予定。こうやって次々入れ替わっていく。
代わりに車椅子のおじいさんが入ってきた。

喫煙所にいたら病院の職員が来て世間話。
「入院は初めてですか」
「いや、他のところに何度か」
「ここは他と比べてどうでしょうかねぇ。普通ですか?」
「ええ、こんなモンじゃないですか...」
で、20日の分に書いたことを思い出したので(もう少しオブラートに包んで)話した。
「なるほど、今度言っておきましょう。」
って、この人何者だ?

車椅子のおじさんが来たけど雨で喫煙所まで来られないので、守衛所の前のポーチまで灰皿を持っていく。そうしたらその後、職員や守衛も含めて皆ここで吸ってるじゃないか。
本音では皆さん濡れたくないんですな。


なんか、この文章を読んでると喫煙所に入院したみたいだ。

05年  03月 某日

■  入院 .7日目
03/22 (火) 曇 のち 雨

今日で丸一週間。とうとう歯を抜く日がやって来た。

昨日、帰宅したとき、「彩雪に舞う」を持ってきた。
ずっと楠勝平のページを更新してないので、暇に任せて紹介文だけでも書いておこうか、という目論見。でも、もうすぐ退院なんだよな。
とりあえず入院記念に「大部屋」の紹介文と感想を書いてみる。久々なので気分が乗らない。午後から続きを、なんて思ってたら昼メシ後、すぐに点滴。やたら眠くなる。これって鎮静剤? 
2時半には肩に筋肉注射。痛い。

3時過ぎに車椅子で診察室へ行って「ナントカ・ガク骨・消炎手術」(←忘れた。要は顎の骨の炎症を止める、と)。
手術って言うと大袈裟な響きがあるけど、実際は歯科用診察椅子で医師と助手でやるから普通の診察と変わらない。普通より麻酔とか鎮静剤が少し多いだけかな?
簡単に歯を抜いた後、何やらガリガリ。正味15分程で終了。痛みは感じない。ホッ。

多少の出血は続いたが、食事は普通に出る(と云ってもお粥だけどね)。
それ以外はずっと眠る。薬のせいで眠くてしょうが無い。昼間寝すぎて夜眠れないと困るなぁ、と思ったけど、結局翌朝までぐっすり。

05年  03月 某日

■  入院 .6日目
03/21 (月) 晴

本日も休診なんだけど午前中に担当医が顔を出して簡単な診察。休日出勤ご苦労様です。
だいぶ腫れも引いたので抗生剤の点滴は午前中で終了。後は飲み薬に代わる。
ついでに、午後からの外出許可をもらう。

ってことで一旦帰宅したので日記を更新。
夕食までには病院に戻らなければならないので、続きは退院後に。

05年  03月 某日

■  入院 .5日目
03/20 (日) 曇 のち 晴

何もすることが無いのでタバコを中心に一日が回る。とうとう今日は一箱を超えてしまった。
あれ、隣のベッドの方ではないですか。やっぱり吸うんですね、ってことで急に仲良くなった。

この病院、変わってるのか何処もこうなりつつあるのか、大部屋なのに昼間でもカーテンを閉めっぱなしである。
勿論重症の患者は仕方が無いが、今まで入院したところは看護婦が勝手にカーテンを開けて行ったものだし、それが普通だと思っていたが、ここは開けていると逆に閉めようとする。「鬱陶しいから開けておいて」と断らなければならない。プライバシーを尊重するってことか。
大部屋なのに顔が見えないからあまり話しもしない。結果、部屋は静かである。患者がワイワイ騒いでいるよりは病院側の管理は楽だろうが、息が詰まる。
タバコを吸わないお向かいの方とはまだ挨拶するだけ。

同じようなことは看護婦のマスクにも言える。
マスクの着用率がすごく高いのである。特に患者と接するときには、ほぼ100パーセント着用。これは院内感染を予防するために仕方が無いのかもしれないが、表情が見えないんである。まるでイスラム教の国へ来たような錯覚に陥る。
別に看護婦に女性であることを求めて入院してるわけじゃないけど、多少不細工でもニッコリ笑えば癒されるのだよ。
患者と医者との距離は少し遠くても看護婦さんってその間にあってもっと身近な存在だったはずなんだけどなあ。顔を覚えられないから距離が埋まらない。

以前は患者のプライバシーがなくて院内感染も深刻だった。問題を解決しようと努力した結果が顔の見えない医療というのでは少し寂しい。

本日も点滴、2本。
腫れもかなり引いてきて口が開くようになった。

05年  03月 某日

■  入院 .4日目
03/19 (土) 晴

本日より三日間、休診。ああ、連休を病院で過ごすとは。

という訳で朝晩、点滴を一本ずつ打つだけ。何もすることが無い。
タバコの本数が増えてきた。一時間か二時間に一回、外の喫煙所へ通う。今朝は風が強くて寒かった。午後は風が止んでポカポカといい気分。一日中病棟の中にいる人はこんな刺激も無くなっちゃうよ。ご愁傷様。(←殆ど負け惜しみだな)

その昔は病室の中でもタバコを吸っていたらしいが、廊下に追いやられ、フロアに一ヶ所の喫煙所に追いやられ、今は病院全館で一箇所。それも屋外に設置されてる所も増えてきた。
この病院もそう。これって病気によっては悪化するよなあ。
「だから吸うのを止めなさい」ってのはタバコを吸わない人の理屈。吸いたいときは万難排しても吸いたいのである。諦める奴は意志が弱いのだ(ホントか?)。

看護婦は「百害あって一利なしですよ」などと言うけれど、一利や二利はある。
病院でタバコを吸っていると、虐げられた者同士、傷を舐め合うように(^o^)すぐお友達になれるのである。
今回も早速できました。神宮寺大佐。いや、ホントは字が少し違うのだけれど、風貌も田崎潤に似ていなくはない。近所の花屋のご隠居で、この病院はお得意なんだそうな。なるほど、病室へ配達するのね。だから職員は皆知り合いらしい。んな訳でいろいろ情報を仕入れる。

05年  03月 某日

■  入院 .3日目
03/18 (金) 晴 のち 曇

昨日埋め込んだドレーンを取り外し。
初めに比べれば大分良くなってはいるけれど、まだ充分には腫れが引かないので抗生剤の点滴は続く。

血液検査の結果、白血球が一桁以上増えているとかで、入浴は禁止されてたんだけど、熱を出して以来一週間、風呂に入っていないので、シャワーを浴びても良いか聞いてみる。
うーん、と考えて「シャワーだけなら良いでしょう。シャワーだけ。風呂はだめ」。つまみ枝豆風のセンセの許可が出たので早速シャワーを浴びる。頭だけでも洗えれば結構です。きもちいい。

午後、大部屋が空いたので引越し。
荷物をベッドに載せておいて下さいと言われたのだが、あ、なるほど、ベッドごと移動するのね。これは簡単。頭いい。
大部屋といっても詰込めば6人入る部屋に4人だからゆったりしてる。
ただ、皆カーテンを閉め切ってるのが気になるな。

05年  03月 某日

■  入院 .2日目
03/17 (木) 曇 のち 雨

朝9時に一階で診察。午後3時から膿を出すために口の中を切開。ドレーンチューブ?を埋め込む。口の中を縫われたのは初めて。
歯茎に打つ麻酔の痛さを思い出した。
ドレーンから膿や血が出るので、うがいをするように言われたけれど、あまり出ないぞ。
他にルーティーンの抗生剤の点滴を2回。

05年  03月 某日

■  入院 .初日
03/16 (水) 晴

20年来付き合ってきた虫歯がまた痛みだした。時々思い出したように痛みだすんだが、暫くするといつの間にか痛くなくなっているので、つい放置していたのだ。今回もその口だろうと思っていたのだが、次第に腫れがひどくなって、とうとう左の頬だけ宍戸錠(以前の)みたいな顔になってしまったので覚悟を決めて近所の歯医者へ行った。レントゲンを見て曰く
「これは入院だねぇ。」
虫歯で入院?
第一、入院施設なんて無いでしょ、この病院、って思ったら車で約30分程の所にある総合病院の「口腔外科」って所を手配してくれた。
即日入院。

虫歯で入院なんて冗談みたいだけどホントの話。
もっと早く治療してればただの虫歯だったのにな。なんか凄い病名が書いてあるけど医者が達筆で(?)読めない。
「左頬部(蜂?)(富?)(織?)炎、左下顎骨顎炎」???
炎症が顎の骨まで達していて、手術が必要なんだそうである。もう少し遅くなると完全に骨がやられて4ヶ月くらいの入院が必要になるところだが、今なら一週間くらいで退院できるそうだ。良かったんだか悪かったんだか。
元々医者嫌いで、限界にならないと病院へ行かないからこうなる。
いつものパターン。
某友人によれば「そこまでほっといた根性をお褒めする」んだそうである。うん。

大部屋に空きが無いため、空きが出るまで個室に入院。
風呂と電話が付いて、なんかビジネスホテルに泊まってるみたいだ。それにしちゃ高価いけど。
食事はお粥。噛めないからしかたないけど、ちょっと物足りないな。

本日の治療は抗生剤2本と栄養剤(歯が痛くて満足に食えなかっただよ)の点滴だけ。
あとは痛み止めの錠剤をもらう。
担当の先生、タケシ軍団のつまみ枝豆がメガネをかけた様な顔だ。


ってわけで、病室で書いている。ただしネット環境は無いので退院後、まとめて更新する(予定)。

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