思いの他てこずってしまったガラモンの制作。
ペーパークラフトを始めたばかりとて、いまだ失敗の連続でございます。
上級者の方からすれば「なんてバカなことを」と思われるでしょうが
試行錯誤の数々の記録、お暇な方はご笑読下さい。




モゲラが完成して次は何を作ろうかというとき
もう少しメジャーなもの、と考えた。
なんとなくバルタン星人かガラモンあたりに目を付けたんだが
以前に作った紙工作作家のごとうけいさんのサイトにある



「みかん」という犬の顔がすごく良く出来ているのに感動して
いつかパクって取り入れてみたいと思っていたので
それならガラモンだ、となった。
あとで知ったんだがバルタン星人はくもんからすごいキットが出てた。
ガラモンは簡易バージョンなので、かぶらなくてよかった。

まずは資料集めである。
初めて作った「メカニコング」はたいした資料も無しにいきなり作り始めてしまった。
で、あらかた出来たところで細部を調べていたら
頭頂部の構造とか、根本的なところで間違いがあるのに気付いたが
これの変更は一から作り直さないと出来ないので
とりあえずそのまま完成させてしまった。
これに懲りて次からは資料は先に集めてから作るようにした。
当たり前ちゃー当たり前なんだが軽く考えていたのである。反省。
しかし私には収集癖というものが無いのだ。
ゴミはいくらでも取っておくんだが役に立つものはない。
資料と言ってもなぁ、ってことで
友人が、ちょうどいい本を持っていたので借りることにした。
後はネットとか探せばなんとかなる...かな?

さて、その中から適当な写真を選んでトレースしたのがこれである。



ほぼ真正面から写っているのでバランスを取るのに参考になった。
取り合えずなので細部は気にしない。
そしてこの画像を元にして
当りを見るためにプリントして切り抜き
さらにテキトーに作った試作品がこれだ。



うん。行けそうな気がしてきた。
顔や腹の感じはまあまあ。
写真ではよく分らないが背中もざっと作ってみた。

と書いていると簡単に出来たみたいだが
実はここに来るまでに顔だけでも5個位作っているのだ。
ああでも無い、こうでも無いと無い頭をひねりながら構造を決めていく。
それが面白くもあり、面倒でもあり、である。
この時点で、まだ足の取り付け方を決めていない。
まあ、背中のヒレの構造も改良しなくちゃならないので
ワンセットで追々考えるとしよう。
(考えながら、いや、考える前に進んで後悔するタイプである。
ちっとも反省してないじゃないか。)

で、もう少しキッチリ下書きをして着色をしたのがこれである



まるで達磨か「ひょうたんつぎ」だ。顔がぜんぜん似てない。
これじゃあどうしようもないのでもう少し改良してみた。



ま、こんなもんでしょ。
ベースに横のカールを付けて
それに円錐型にした顔と腹を付け立体感を出してみた。
次はいよいよ足をなんとかしなくては。
足は胴体と一体で考えなくちゃならない。
胴体は足や背びれを付けるベースになる予定である。



イメージとしてはこんな感じ↑なのでとりあえず作ってみる。



ペラペラで強度不足なので丸みを付けて強度を増すことにした。
仮に足も付けて様子を見る。
構造はほぼ良さそうなので寸法をもう少し詰めていく。
手作業で作っていると寸法合わせが一番面倒くさい。
世の中には「ペパクラデザイナー」なんて重宝なものが有るんだが
ロートルなんで肝心のCADが使いこなせない。
CADでモデリングするより試作しちゃった方が早い。
もう少し何とかせねば、とは思うんだが。



とか何とか考えながら少しずつ寸法を合わせていったのがこれ。↓



これを見るとガラモンがロボットだと言う事が良く解る(大嘘)
膝の曲がり具合はいい感じだがつま先はもう少し改良の余地があるかも。



そして足に着色して仮組みしてみたのがこれ。
うん、立ち上がるとぐっと立体感が増して形になってきた。
あとは手と背びれだな。


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