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手の方は、始めの試作で一応めどが付いてるので
テキトーに作ってみる。後はバランスだ。



いくらテキトーでもでかすぎる。
しかもよく見ると指の関節が一つ多い(爆)



まだちょっと大きいけど
まあまあなので次は少し小さくすればいいだろう。
なにしろこの辺まで来ると
一つ試作するのにもすごく時間が掛かる。
だんだんと効率が悪くなるのだ。
後は背びれが出来ればほぼ試作は完了...
ってところで引っ掛かってしまった。

当初考えてた方法で作ってみたのがこれ。↓



横から見ればなんとか見られるが全体がスカスカである。
しかも整然と並び過ぎてとてもガラモンに見えない。



そこでひれの間隔を少し詰めてスカスカ感を無くし
大きいひれを貼り付けるようにして、小さいひれと差を付け、
さらに上下二段に分けて列をずらしてみた。
念のために色も付けたけど印象は殆ど変わらない。



しかたがないので3段にして
全てのヒレをベースに貼り付けていくようにしてみたのがこれ。
頭も含めると4段になる予定。
整然とした印象はだいぶ薄らいだが、スカスカ感は否めない。
ヒレの貼り方を取り付け部が外側に広がるようにしたり
(すごくめんどくさい)
工夫してみたけど効果はあまり無いようだ。
ひれの間隔を小さくするには枚数をもっと増やさなくちゃならないか?
だけど、もう今でも50枚近いひれを貼り付けなくちゃならないのだ。
これ以上増やしたらやってられないなぁ。

モノを作るときはどこかで妥協しなければならないが
この辺が限界だろうか。
でも、なにか方法が有りそうなもんだが。

要は背びれに厚みがあれば良いわけだが
以前モゲラの背中を作ったとき
すごく面倒だったのでこれだけの数を作るのはなぁ...って思ってたんだが
モゲラは取り付け部が複雑なんだがこれはただの直線じゃないか。
ちょっと発想を変えて構造を単純にすることにした。



とりあえず試しに作ってみたのがこれ。↑
おお、スカスカ感も無くなっていい感じじゃないか。
モゲラのときは裏表の面を下面のノリシロで繋いでたんだが
これは逆に上の切り落とす部分で二つに折って二枚同時に輪郭を切って行く方法だ。
しかも作ってみると今までやってきた小細工をしながら
取り付けていくよりずっと工作が簡単だ。
最近、モゲラもこういう方法にしたほうが良いのじゃないかと指摘を頂いた。
確かにそのとうりである。

よし、一気に完成させちゃおう
と思って出来たのがこれ。↓



あちゃ!やってしまった。
完成を意識し過ぎて整然とまとまってしまった。
もっとヒレに大小をつけてメリハリが必要だ。
しかも決定的にボリュームが無い。
やっぱり一気にやるのは良くないな。
急がば回れである。
もう一度始めからバランスを取り直そう...。
し、しかし、これだけ背びればかり作ってると...
さすがに飽きてきた。

気分を変えて前面を完成させちゃおう。
まず、テキトーに書いていた輪郭線をきっちり書き直し
同時にテクスチュアをもっと書き込んでリアルにする。
微妙なフォルムも修正しなくちゃいけない。
背びれをつけるとボリュームが増える事を考えて
前面を少し細くする。
顔の立体感を増すために鼻を少し高くする。
顔を良く見ると目線がビミョーに開いている。
展開図だと平面なので問題ないんだが
立体にすると違ってくるんだな。
って事で少し寄目気味にしたら組んだ時ちょうど良くなった。
たかがペーパークラフトといえど奥が深いもんだ。
後は各パーツの取り付け位置で調整。



これで前面ほぼ完成。
さて、いよいよ背びれをもう一度。

今度は失敗しないように部分的に確認しながら作っていった。
何度かの試作の後、全体を組み立てて確認するために作ったのがこれ。↓



だいぶイメージに近付いた。
ただ、ちょっとゴチャゴチャした感じがする。
多分ヒレとヒレが重なる部分が多すぎるせいだろう。
これはヒレの長さを少し短くすれば解決できるだろう。
それから横から見ると



背中が全体にだらっとしている。
首筋のあたり?をもう少し薄く、
背中をもう少し厚くしてカーブをつけたほうがいい。
これも少しの手直しで可能だ。
厄介なことだが、こういうバランスはやっぱり全体を試作しないと判らない。
でもこの位の変更なら次は最終試作になるだろう。
で、少し修正したのがこれ。↓



大分ふっくらとカーブかでて、自然な感じになった。
もう少しだけお尻のあたりを膨らめてもいいかな。
まぁ、公開時に直しておけばいいか。

って事で
ガラモンの完成です!







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