そして満を持して登場する主人公、”国際秘密警察”の南見次郎。
タイトルから分るとうり三橋達也主演の東宝映画「国際秘密警察」シリーズのパロディーなのだが、残念ながら私はオリジナルを見てないのだ。
聞くところによればこれは「007」シリーズのヒットを受けて作られた作品との事であるからパロディー(というのは失礼かも知れないが)のパロディーということになるが、むしろ期せずしてパロディーとなってしまった「国際秘密警察」への強烈なオマージュと言える。
それが証拠にブロフェルドの様な人物も登場するし、多くの東宝俳優が集まるパーティーの映像の中からシリーズに出演された方の顔だけを選んでインサートされている。
あまりネタをばらす訳に行かないので詳細は割愛するが物語の方は、大技、小技のギャグを連発しながら中丸興業の賭博場へ潜入した南見次郎と警視庁の平田照彦刑部の活躍で悪人一味はすべて捕らえられ、めでたし、めでたしとなる。
が、さらに特典映像が続く。
ところがこの特典映像が本編のパロディーなのである。
つまりパロディーのパロディーの、そのまたパロディー(しかも自作の)という超重層構造なのだ。
参りました!
これはもうメルギブソンブルックスも真っ青の傑作である。
いや、アメリカのパロディー映画とかは面白いんだが、センスが日本人と合わないせいかいまいちギャグが空回りしている感じがするが、この作品はべたべたのギャグなのにぴったりツボにはまっているのだ。
「暗黒街秘密警察・支離滅裂、サイコー!」で、またひっくり返った(爆)