さて、今年は本州の日本海側に被害が集中している。この数年、梅雨末期の集中豪雨は九州に集中していて、本州で甚大な被害が出るのは久しぶりのような気がするのだが、これでまたダム建設派の建設族の声が大きくなるのだろうか。
改革とか称しながら日本の箱物行政はちっとも改まっていないじゃないか。
勿論ダムが要らない、などと言うつもりは無いが建設は必要最小限にして運用面の強化にシフトして欲しい物である。
昭和30-40年代に作られたダムは軒並み堆積物が溜まって保水量は半分くらいになってるんじゃないだろうか。”だから新しいダムを作る”じゃなくて浚渫して長く使えばいい。
保水力を高めるなら放棄された杉林を照葉樹に植え替えていくのも手だろう。
洪水対策と称して河川の改修ばかりしてるのもなんだかなぁ。自然を回復させるなら護岸工事ばかりしてないでもっと河川敷を広くすればいいと思うのだが。ただしそれには都市計画の見直しも必要になるだろうし、住民の移転も必要だろうけど。
全国のダムの浚渫や樹木の植え替えには物凄いカネがかかる。公共事業としてはかなりのばら撒きになるから地元も潤うと思うんだが何故かそうはしない。きっと儲かるところが違うから既得権益を手放したくないんだろうな。
日本の産業はハードは強いけどソフト面は弱いと云われてきたが、政治も一緒なんだよな。
その辺を変えるのが改革なんじゃないかえ。>掛け声ばかりの総理。