ゴジラの味噌汁

かげろう(!日記)
'!' は論理演算子 Not です。
「日記にあらず」と読んでください。

06年  10月 某日

■  重い〜〜〜
なんか知らないけど最近このページだけやたらと重い。
いや、以前からブログだけ多少重い感じがしてたけど、最近は限界を超えて遅い事が増えている。時間によっては死ぬほど重い。
今日、コメントにレスを付けようとしたら入力画面にたどり着くまで5分以上もかかってしまった。これじゃ見てくれる人もいなくなっちゃうなぁ。

初めはウチのパソコンのせいかと思ってたんだけど、HTML や CGI のページは何の問題もない。データベース・サーバーに問題があるのかなと思って久し振りに2ちゃんの関連スレを覗いたら...あいやー、愚痴のオンパレードだな。
いろいろ問題を指摘されるロリポッブだけれど私の入居してるサーバーは幸い今まで特に障害が発生することも無くてラッキーだと思ってたんだけど、これは伏兵だった。
うーん、こんな状態が続いたらブログをメインでやってる人は移転を考えるのもうなずける。

私の場合はそこまで考えてないけど、いよいよリニューアルを本気で考えなくては。
自作 CGIで HTMLを吐き出すページ作りってのはずっと考えてて、ポチポチと準備はしてたんだけど、もう少しピッチをあげなくては。

んで、話は変わって、新しいページのレイアウトやらファイル構成やらプログラムやら、いろいろ考えてて何故か思いついたのが新しいスパム対策。
スパムロボットは Javaを理解しないらしいので入力フォームを別ウィンドウで開いたらアクセスしてこないのかな?




こんな具合。
今度掲示板でテストしてみよう。なにしろ毎日20回もスパム書込みがあるから。
06/10/22
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06年  10月 某日

■  核危機
北朝鮮が「核実験をやるぞ」と言って1週間で実行したと思ったら、国連では中国も賛成してあっという間に制裁決議が採択された。
一線を越えたとたんに極東を巡る国際情勢は急転直下だった。変化が早すぎて着いて行くのが大変だけど、まあここまでは予想の範囲。

さて、これからどうなってしまうのだろう。
経済封鎖で政権が倒れないのはキューバで実証済みである。まして何百万もの国民が餓死しても意に介さない政権なら尚更のこと。
今のアメリカに二正面作戦をする余裕が無い以上膠着状態が続くのだろう。
時間稼ぎは北朝鮮の望むところでもあるはずだ。その間に核開発を進められるのだから。

多分無いだろうけど八方丸く収めるには中国が引導を渡して金正日の首をすげ替えることだ。
たとえ新政権が中国の傀儡だったとしても今よりずっとましだろうからアメリカも承認するだろう、多分。中国だって北朝鮮という緩衝地帯があれば良い訳だから独自の軍隊を持ったまま、中国の権益を維持したままなら、韓国とのゆるい連邦制を認める可能性すらある。
しかし現実的には中国にもこれは難しいんだろうな。中国が金正日に「亡命しなさい」なんて言ったとたんに暴発する危険がある。下手をすれば北京にミサイルが飛んでいく可能性だってあるわけで。

どうしたら引導を渡せるんだろう。
米中が密約を結んだ上で大芝居を打つ。
アメリカは軍事オプションを容認する国連決議を提出し、ロシアは棄権するが中国の拒否権発動で可決されず。
それでもアメリカは多国籍軍を編成、大艦隊を出動し、38゜線には機甲部隊を集結、空には撃墜される前提の無人偵察機を飛ばして軍事危機を煽る。
いや、ここで北朝鮮を暴走させてはいけない。「戦争の意思はない」「侵攻はしない」と繰り返すアメリカ。しかし船舶の航行は完全に阻止して海上封鎖状態。
ここで中国の出番である。アメリカの侵攻を阻止するという名目で数十万規模の人民解放軍を北朝鮮に派兵。北朝鮮も馬鹿じゃないから始めは拒否するだろう。でもアメリカの軍事圧力と中国の説得で何とか納得させる。ここが重要。
結果、見掛け上米中が直接対峙する。でも本当は米中合作。
国境や海岸線の守りは万全。将軍の身辺は近衛兵ががっちり固めている。その近衛兵の一人に偽情報を流す。
「今夜将軍様を殺そうとするアメリカのスパイが侵入する。それを射殺したらお前は出世間違い無しだぞ。」
その夜。金正日のベッドの電話が鳴る。
「米軍のピンポイント攻撃です。すぐに退避してください!!」
裸足で部屋から飛び出した将軍に銃弾が発射される。幸い弾は外れた。撃ったのは偽情報を掴まされた兵士だったが、すぐに他の兵士に射殺される。
裏切り者がいる。近衛兵だけでは危ない。こうして将軍の身辺にも中国軍の護衛が付き添うことになる。

中国との直接対決はアメリカも望まない。一触即発の軍事状況のなか、これで手が出せまいと有頂天になる金正日に向かって中国の将軍が言う。
「車をご用意しました。同道願います。」


あ、暴走したのは私でした。
不謹慎な妄想です。

06年  09月 某日

■  初期不良
で、前回も書いたように古いトラックを廃車にして新車の導入。
初仕事はこれも新車(ウチの商品ですな)の納品。これは幸先の良いスタート...と思ったらとんでもない事になった。

納入先は池袋方面。特に渋滞していなければ1時間か1時間半くらいの所。普通、納品は午前中の希望が多いのだけど、お客さんの仕事が終わった5時頃届けて欲しいとの事で3時半に出発。
まだ慣れないのでクラッチの感覚とかしっくり来ないけど新車は気持ちがいいぞ、って事ですいすいと横浜新道から首都高へ。

で、横羽線へ入って少しした所で急にエンジンが吹けなくなる。
あれれ! と思ってシフトダウンしたけれどやっぱりだめ。どんどんスピードが落ちる。
首都高を30キロで走るのは怖い。ハザードランプを点けると後ろの車がガンガン追い越していく。
運良く入路の加速帯があったのでストップ。

止めた状態で空吹かしをしても1400回転以上あがらない。
仕方ないのでくディーラーに連絡。
とりあえず修理の人間を行かせるけど場合によっては工場に入れないと直らないかもしれないとの事。
え〜? ウチの納品はどうなるのよ。

ここでのんびり休んでる時間は無いんだけど、走れないのではお手上げなのでお客さんにも連絡。
「あ、かまわないですよ。」とのお言葉。やー、優しいお客さんでよかった。
なにしろ別のお客さんの紹介で初めての取引である。安い買い物じゃないからいきなり納品の約束に遅れたりしたら印象が悪くなる。気難しいひとなら「もういらねぇよ」なんて言い出しかねない。

待つこと30分。で、その間エンジンを止めておいたら直ってる。おい!。
時間が無いからそのまま行っちゃおうかって考えが頭をよぎるが、もし同じ症状が出たらアウトなので思い留まる。
修理のあんちゃんが来てゴチャゴチャと調べること更に2時間。
昨日の夕方横羽線を走った方。東神奈川でトラック止めてぼけーとしてたのは私です。

もう暗くなってきたので納車は後日に変更してもらう。
結局燃料系のポンプかコンピュータの不良らしい。部品が無ければ修理も不可能。
今の車はこれが困るんだよね。
ウチで扱ってる汎用エンジンなんかも昔のポイント式の時はその場で対応出来たんだけど電子点火になってから故障は減った代わりにいざ壊れると部品が無いと何もできない。
ましてやコンピュータ制御の今の車は端末が無ければ診断すらできない。

走れないわけじゃないから一般道で何とか家まで帰ろうと次の出口に向かったのだけど300メートルほど走った所で同じ症状。退避帯が在ったので逃げ込んで少し休む。で、意を決して走り出すとまたすぐトロトロ。次の出口が近くて良かった。
一般道を低回転で騙し騙し走ればなんとかなるかと思ったけど、やっぱり同じ。これじゃ坂道を登れない。仕方が無いので陸送屋さんを手配してもらって家にたどり着いたのは9時になっていた。荷台の機械を降ろして車はそのままディーラーへ。

一昨日持ってきてまだ10キロしか走ってないんだよ。いきなり三角掲示板を使うとは思わなかった。

納品前の検査で見付からなかったのかい、って言っても仕方ない。そういう事もある。でもちょっと印象悪いぞー、××自動車ー(ウチも機械屋だから武士の情けで社名は伏せておく)。
っていうかウチのお客さんに対する信用はどうなる。お客さんだってかまわないと言ってはくれるけど、やっぱり心の何処かで印象が悪くなってるだろうなぁ。

追記: ポンプやらコンピューターやら、慌てて取り寄せて交換したらしいが直らず、ウチの方の配達に間に合わないのでレンタカーを借りて持ってきた。ウチは配達できればそれで良いので文句は無いけど三日分のレンタル料でディーラーは余分な出費で儲けが減ることになる。

結局原因は中間コネクターがきっちり差さっていなかった、って、明らかな製造ミス。
メーカーはディーラーの経費を保証するんだろうか、なんて余計な事を考えてしまうけど、、、それなら現場でも直ったんじゃんか。
ま、通常在り得ない事だから思い付かなかったんだろうけどさ。

06/09/30
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06年  09月 某日

■  ドナドナ

ある雨の昼下がり
国道へ続く道
トラックがぶるぶると
走り去っていく。

ドナドナ ドナ ドナ
ドナドナ ドナド

かわいそなトラック
売られていくよ
悲しそうな瞳でみているよ

ドナドナ ドナ ドナ
ドナドナ ドナド


という訳で2tトラックの車検が切れた。
首都圏では石原某の思い付きで古いディーゼル車というだけで車検の更新が出来ない。
まだ5万キロも乗っていないのに。
今の使い方ならあと10年は使えたはずだ。

何処ぞの新聞のCMでアフリカのおばちゃんが連呼してたけど「モッタイナーイ」。
環境問題がナンチャラって名目だけど、古い車があと5万キロ走って出す(新車より多い分の)有害物質と新車を一台作るのに必要なエネルギーを賄うための環境の負荷を天秤にかけたら多少煤煙を撒き散らしたって(それでも高いお金を払ってマフラーを改造してあるんだから何の対策もしていない車に比べればましなはずだ)最後まで大事に使った方が良いのは明白だ。

常識的に考えてまだ使える車を廃棄して強制的に新車に入れ換えさせるのは性急に過ぎる。っていうか何処かでお金が動いて販売不振だったトラックメーカーを救済したようにしか見えないのだけど、百歩譲って都市部の煤煙がひどいから早く何とかせい、って事なら地球全体の負荷より自分たちの住む場所の環境が大切って、それ、都会人のエゴだよなぁ。

たまにしか使わないと言っても無いと困るので借金をして新車を購入。300万の出費は痛い。世の中は景気がよくなったと言ってるけどウチのような隙間産業に回ってくるのは何時の日か。

まあ今度は四駆にしたから少しは良しとしよう。

06/09/27
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06年  08月 某日

■  惑星の定義
一応今回の件は書いておかなくてはならないだろう。

IAU(国際天文連合)総会が紛糾。
当初「惑星とは何ぞや」を定義する小委員会が出した惑星の数を9から12に増やすとする意外な結論に、異論が噴出して最終的には逆に8に減ることになった。

今回のすったもんだは元々10年以上前から「冥王星を惑星と呼ぶのは如何なものか」という声が上がり始めたことから始まっている。
遡れば冥王星を惑星と認証したIAU総会でもかなり異論が有ったとか。

その後観測技術が進んで海王星より外側に多数の天体が発見された。かつては「彗星の巣」などと呼ばれた外辺地帯(現在はエッジワース・カイパーベルトと言われている)に新天体が次々と発見され、冥王星はこちらに属する天体に分類した方がいいんじゃないの?ってことだ。(大きさの問題だけじゃなくて軌道や組成の問題も含めて。)だんだん太陽系の辺境のことが分ってきたら今迄の常識では通用しなくなったと言えるかもしれない。

そして混乱のきっかけになったのが冥王星より大きな天体の発見。
まだ正式な名称が決まっていないが、先の小委員会の決定で新惑星になると報道された「2003 UB313」という天体。
発見者は「ゼナ」と呼んでいるのでいずれ承認されると思うけど、冥王星が惑星ならそれより大きなこの天体は当然第10惑星であると主張していた。正論だわな。
でもそれは違うぞってのが惑星研究者の趨勢になっていた。
だから今まで曖昧だった惑星の定義から冥王星を外そうという動きが今回の動議の発端だったわけだ。

ところが小委員会の結論は蓋を開けてみると冥王星を外さないばかりか、冥王星に惑星の地位を与えるために衛星のカロンや小惑星とされていたセレスまで惑星と認める内容だった。(しかも、これ意外と解りやすい。重力均衡で球状になれる大きさなら何でも「惑星」なのだから。ただし今後惑星の数が増え続ける可能性もある。それはそれで良いとも思うけど。このニュースを初めて目にしたときは「ホンマかいな?」という思いと同時に「上手いこと逃げたなぁ」ってのが正直な所。)
心情的に冥王星を惑星として残したい人々も多い。私だって「ヤマト」や「無の障壁」(光瀬龍の短編)で親しんだ冥王星が急に惑星ではなくて「単なるカイパーベルト天体の一つ」になるのは寂しい。しかしアメリカではアメリカ人が発見した唯一の惑星って事でそれ以上の思い入れがあるらしい。しかもゼナを発見したのもUCLAのグループである。
報道では触れていないが裏で相当な政治力が働いたと考えたのは私だけではないだろう。冥王星を惑星から外そうとしていた人々からはゴリ押しにしか見えなかったはずだ。現状では冥王星を惑星と言い張るのはちょっと無理が来ている。

何にせよ今迄の経緯を知らない一般の人には惑星の数がいきなり増えたり、また数日で逆に減ったりは唐突な話だったに違いない。ただ、今回の騒ぎは単に分類上の問題だから太陽系に於ける冥王星の重要性が下がるわけじゃないのだ。NASAが今年の1月に冥王星探査機「New Horizons」を打ち上げたように、益々重要な研究対象になるだろう。

結果は順当なものだが、他に良かった事と困ったことを。
良かったのは「ワケワカラン」とは言いつつ一般の注目を集めたこと。NHKは7時のニュースで会場の前から生中継までやってた。やり過ぎとも思うけど一分野の学会がこれほど注目されたことはない。これで少しでも星に興味を持つ子供が増えれば。

困ったのは用語がいろいろ変更されそうなこと。
上の「エッジワース・カイパーベルト天体」なんて舌を噛みそうな名前、やっと覚えたと思ったら「トランス・ネプチュニアン天体(海王星外天体?)」になるとか、「小惑星」って言葉が無くなって彗星や上記天体もひっくるめて「Small Solar System Bodies」(太陽系小天体?それとも単に小天体が言いやすいか??今風に略したらSSSB??? これじゃ何だかワカラン)とか、冥王星サイズの星はドワーフ・プラネット(dwarf star → 矮星 に習って 矮惑星って訳すと小惑星よりもっと小さい印象を受けるよなぁ。小人惑星は差別用語か?)とするとか。とかとか。まだ日本語訳も定まって無いそうな。

子供たちはともかく脳味噌が化石状態のオッサンには覚えきれないよぅ〜。

06年  08月 某日

■  「時間よ止まれ」について考える
えーっと、少し時間がずれて唐突たけどSYUさんのエッセイ「タイムトンネルにお願い」を読んで改めてつらつら考えたこと。
ちなみに「時間よ止まれ」とは矢沢永吉のヒット曲であると同時にNHKのテレビドラマ「不思議な少年」で主人公サブタンの決め台詞でもある。
ちなみに、ちなみに、私はこのドラマは見ていなかったか、見ていても全く記憶にない。手塚治虫の漫画で知るのみである。

SFテレビドラマ「タイムトンネル」には時間が止まった世界というのが何度か登場する。

静止した時間の狭間で主人公が葛藤する、もしくは戦いを繰り広げる。
これは魅力的なシチュエイションで「タイムトンネル」以前も以後もSFには度々登場する。比較的新しいところでは神林長平の「猶予の月」とか。そしてそれはお約束の事柄で「時間が止まったら光も進まないのだから何も見えないはずじゃないか!」なんて突っ込みは全く野暮なことだ。
私だってそんな事は許容するくらいの度量は有る。
ただ、それとは別に「本当に時間が止まった世界はどんなものなのか?」
少しだけ理屈っぽく思いを廻らせてみた。

時間が止まったら光も進まない。これは子供でも思い付くことだ。でも少しだけ(ほんの少しだけ)増えた今の知識で光も止まるってどういう事なんだろうと考える。

「時間が止まった瞬間」というのは、ある(限りなく短い)一瞬を切り出すことに相当する。時間の流れも全体としては大きな流れを持っているが、ミクロな単位で見れば実は一様ではなくて(空間が一様でないように)流れたり淀んだりしているものらしい。そして更に短い瞬間を切り出したとき世界がどう見えるかということである。

不確定性原理によれば素粒子の位置は観測時間が短くなるほど確定できなくなる。つまり完全に指定された瞬間に一つの素粒子が何処に存在するかは全く不確定という事になる。逆に言えばある一瞬に素粒子は物理的に存在しうる(可能性のある)全ての空間の何処にでも同時に存在することにもなる。
物質が素粒子で構成されているなら、これでは物質は物質としての形を成さないことになる。もし静止した時間の中に主人公がいたら光が進まずに何も見えない上に物質がカオス状態になって何にも触れないことになる。手探りで前に進もうとしても霞の中を歩いているように何の手応えもないはずだ。

もう少し考えてみる。素粒子って何か?
現状、私の理解するところによればエネルギーの特殊な状態、私流に言い換えれば「力の結晶」である。(ほんとか?)
そしてエネルギーの本質が波動(つまり波)であるなら波は時間の関数だから時間が止まってしまったある一瞬にはポテンシャルは有ってもエネルギーそのものは存在しないことになる。つまり海の波には時間を掛ければ岩を削ったり波力発電で電気を起こしたりする力があるけれど時間が止まって静止した(海の)波には何の力も無いようなものだ。
これってどういうこと?

エネルギーが無ければ素粒子すら存在しない。エネルギーそのものが無くても結晶化したエネルギーである素粒子は残らないのか。不可能に思える。水の分子が無ければ氷はできない。素粒子が無ければ原子も分子も存在しない。つまり時間が止まった瞬間には物質世界は消滅することになる。
物質世界は時間から切り離したら存在し得ない訳だ。
うーん。ここまで合っているんだろうか。

時間が凍結した世界を見る主人公は無の世界を見ることになる。
もっと踏み込んでみる。
無の世界を見る主人公は何処にいるのか。
時間が止まったタイムトンネルに戻ったダグとトニーはスライドスクリーンを見つめる人間に似ている。
厳密にはスライドスクリーン上の映像は3次元+時間の4次元の世界なのだが(光子は3次元的に存在するし、時間的に走っている)スライド上の人々は2次元で止まっているように見える。そしてそれを見る人間(主人公)は3次元+時間の4次元の世界に生きている。この場合2つ上の次元から見ていることになるのだが。
もし主人公がより高い次元から人間を見られれば、あるいは時間が凍結した世界も見られるかもしれないが、スライドスクリーン上の世界が厳密には2次元の世界ではないように時間が止まった3次元世界も、より高い次元の幻でしかないのかも知れない。

人間は4つの次元しか感知する感覚がない。しかし現在素粒子の性質を説明するには数学的に11の次元が必要になるとか。数学が苦手な私には知る由も無いけれど、そして4以上の次元は人間にはどんな感覚なのか見当も付かないし本当に11次元必要なのかも今後の課題なのだけれども、いずれ解明できる日を願っている。
SFには過去や未来を見る能力を持った宇宙人や生物がよく登場する。人間がそんな能力を持ったら、ってな話も多い。

静止した時間の世界を見るのが不可能であっても、せめて「時間って何?」っていう質問の答えは知りたいと思う。

なお、以上の考察は素人のあさはかな考えなので信用しないように。
チャン、チャン!

06年  07月 某日

■  たまには更新汁
一昨日、昨日と続けて宮ヶ瀬湖という丹沢にある人口湖に出張。つまり仕事。

その畔に村営(!)の霊園があって、現場で動かなくなったクレーンの修理。
かつては宮ヶ瀬といえば登山道の入り口で(今でも?)すごい山の中ってイメージだったのだけれど、ダムを作るための道路が整備されたので厚木から30分。なんか高原リゾートみたいな雰囲気になってる。随分変わったもんだ。

それでも山は山。
一昨日の昼頃、家を出たときはピーカンだったのだが厚木インターを降りた頃から雲行きが怪しくなって、山道を登っていくとバケツをひっくり返したような土砂降り。ワイパーを高速にしてフォッグランプを点ける。
目の前を稲妻の閃光がバチバチ走ってキングギドラが出現したようだ。
「こんな天気でどうやって仕事せいちゅうんじゃー」などと考えながらとにかく現場へ向かう。
後に石屋さんの曰く「クレーンのブームに雷が落ちないか心配した」というほど。確かに大きな木もなく平らな霊園に鉄のブームを立てたまま動かないクレーンがあったら落ちる可能性は有ったな。山間部は大雨警報が出たらしい。

それでも通り雨だから現場に付く頃には傘も要らない程度になった。
少しタイミングが外れたらずぶ濡れになってただろう。ラッキーだった。

んで、修理。よくある事だけど電話での話と現場の話がまるで違う。
素人が勝手にここが悪いと推測で依頼されるのも困るけど、間に人が入ると更に話がややこしくなる。
本当は実際に使ってる人が正しく症状だけを言ってもらえればこちらで可能性のある所を推測して部品やら工具やら用意するんだけど、今回はキャブレターから油が漏って(石屋さんはガソリンのことも油と言ったりする)エンジンが掛からないとの事だった。
それならオーバーフローだろうと思って念のためにキャブの部品を持って行った。
ところがどっこい、現場に行くと、暫くは掛かって急にぱたりと止まるんだそうである。うーん、いろいろ聞くとパルサーコイルが臭い。実際キャブレターを分解掃除して一度は掛かったけれどすぐに止まってしまった。
先に言ってくれればイグニッションの部品を持って来たのに。

昔のポイント式エンジンなら現場でポイントの調整とかで応急修理が出来るのだけれど、今は部品が無いと手も足も出ない。という訳で昨日、再度出直し。
まあ、昨日は天気も良くて気楽だったんだけどね。晴れると今度は暑い暑い。霊園って所は日陰が無い上に焼けた石の照り返しが...

話は変わって駐禁の取り締まり強化。
先日、ウチに来る運送屋さんに聞いた話。市街地の配達はアルバイトを雇って二人で回るそうである。
アルバイトは何もしないで乗っているだけ。曰く「本当に何もしないんですよ。」
んで時給 900円だそうな。
いいなぁー。
あんまり楽なので社内のドライバーも休みの日にはそのアルバイトをやってるとか。なるほど。

でもそれが運賃に跳ね返らなきゃいいな。
警察は運送業者の抗議で郵便局の車だけ駐車を免除されているのを見直すとか。
当然のことだけど、仕事でどうしても一時駐車しなけりゃならない業者は何か手心を加えてもいいと思うのだけど。
もっともウチはそういう業者にもならないなぁ。市街地の現場もあるから気を付けないと。


またまた話は変わって掲示板。
先日遂にトラップを突破されてスパムロボットに書き込みを許してしまった。
今までは送信フォームにアクセス時刻を忍び込ませて、あまりに古いフォームや短か過ぎる間隔での投稿を拒否するという方法で排除していた。
今でも国内からのスパムはこれで確実にトラップしているのだけれど、4月頃から外国からのスパムが増えてきて、これが国産のプログラムより優秀らしいのだ。
それでもかなりの確率でトラップしているんだけど限界があるようだ。
手始めにメールアドレスを書き込んだらエラーになるようにしたんだけど、ちょっと見苦しいので日本語じゃない書き込みを拒否するように変更。
当面はこれで大丈夫なはずだけど、同じプログラムを国内のスパマーが使い始めたらアウトである。

スパム投稿の目的が特定のサイトへの誘引だとすれば、リンクURLを書いてあればスパムとみなすのが最後の手段である。
つまり「http://」を禁止ワードにしちゃう方法で、このブログでは実施済みである。
ただし掲示板の場合は自サイトのURLを書く場合もあるので代替手段が必要になる。これも組み込んでみたけど使わずに済めばそれに越したことはない。

それより、スパムロボットはどうやってウチの掲示板の送信フォームを解析しているのか?
変数名で判断しているのなら今まで「name」という一般的な名の変数で投稿者名を送っているのを「hoge」に替えても名前だと判るのか?
解析の仕方を解析するべく、別のトラップも組み込んでみた。

書き込まれると悔しいけどスパマーとの対戦もゲーム感覚でやれば面白いと言えばおもしろい。趣味のプログラミングのテーマを与えてくれるようなものだ。

06/07/16
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06年  06月 某日

■  やわらか戦車
久し振りの更新。
っていうか唯一更新してきたこのページの更新頻度がおもいっきり落ちてる。
末期症状かなぁ。
ネタが無かった訳じゃないんだけど元々作文が苦手なので文章を書く気力が萎えてきてる。途中まで書いて面倒になってそのまま、とかね。
更新が止まっちゃったら「ごめんなさい」である。

で、今回は一応新作の発表ってことで。
いや、波川女史じゃないんだけど。

ちょっとした思い付きで簡単に作った「やわらか戦車」です。
「やわらか戦車」って何?って方も多いと思うので説明しときますが、ラレコさんという方の作った一部で大人気のフラッシュアニメ

これは面白い。一度見たら絶対にはまる。ブログを拝見するといろんな人がいろんな方法で立体化に挑戦してるので、それなら紙で作ってみようと思っただけなのだけどね。

ってことでちょいちょいと出来たのがこれ。

パーツ数5点の手抜きモデル。それでも一応2回試作して3回目でこんなもんだろうってことで。
これ、何処に発表するか少し悩んだ。
ネタとはいえ私の他の作品とちょっと毛色が違うし、ライブドアのサイトを見ると何やらこれからキャラクターグッズなどを展開しようとしている様子。
って事はあまり堂々と配布するのはまずいかな...。
素知らぬ顔でペパクラデザイナーのアップローダーにぶち込むって方法もあったのだけど、やっぱりこそっと人知れず置いておくのがいいかな、と、限りなくアクセスが少ないこのページに退却!。

っというわけで展開図のダウンロードはこちら(pdf:30.1KB)
初めてのベクターデータでもあります。
でもベクターデータってPDFでしか配布できないんだなぁ。
個人的にPDFはあまり好きじゃないのだけれど仕方が無い。その辺のうだうだはそのうちに。

06年  05月 某日

■  祝「緯度0大作戦」DVD発売
という訳で予約してあったDVDが到着。この幻の迷作を再び観る日が来ようとは。

アメリカのドン・シャープ・プロが持ち込んだ企画に東宝が乗る形で制作されたのだけれど、撮影中に会社が倒産。結局東宝が全ての制作費を支払って完成させたのだけれど、どさくさで著作権が宙に浮いてしまいソフト化もテレビ放映も出来なかったといういわく付きの作品。
東宝も大金をつぎ込んで作った割にはソフト化にあまり熱心ではなかったのは作品自体の力の無さもあるのだと思う。
聞くところによれば全ての権利は東宝が有するという覚書は交わしてあったそうな。
だから本来なら大威張りでビデオでもLDでも作れたはずなのだが、どうもその書類を紛失したらしいのだ。相手は起訴社会のアメリカである。関係者が権利を主張した場合証拠が無ければ負ける可能性が高い。たいして売れる見込みの無いビデオを作って大金を請求されたのでは割りに合わないってことなんだろうか。
今回DVDが発売されたと言うことは著作権の問題は解決したのだろうから、これからは名画座以外でも見る機会は増えるだろう。

でもってお話の方は(当時の)現代版「海底二万マイル」といった趣。
冒頭の海底火山の爆発による遭難、α号による救助、黒鮫号との戦い、と此処まではさすが円谷特撮の面目躍如なのだが、その後がいけない。

海底の理想郷「緯度ゼロ」の描写。ロングショットやマット合成を多用して努力をしているのは分かるんだけど生活感がゴソっと抜け落ちてるから世界に広がりが感じられない。
SF映画に異世界は頻繁に登場するが大概は失敗している。まあ、この辺は良く出来ていると評される「スターウォーズ」なんかでも似たようなものだから努力の跡が見えるだけでも良しとしよう。しかし、これが岡田博士救出にブラッドロック島に向かうと目も当てられなくなる。
ああ、しょぼい。あの島には二人しか住んでないのかい。手下は蝙蝠男が2匹だけって、飯を作ったり、掃除や洗濯は誰がやるんじゃあ。夜は棺桶で寝るのかい。
決定的なのは児雷也の大がまレベルの怪獣(?)たち。しょぼぼーん。バラエティー番組の被り物じゃないんだからさ。なんてったって哺乳類はいかんでしょ哺乳類は。
いっそ今風にCGで作り直したほうがいいんじゃないの?(いや、それだけは止めてくれ)
役者も比較的好きなのは岡田真澄くらいで実は宝田明は特に好きな役者ではないのですよ。「第三の男」は大好きな映画だけどジョセフ・コットンに思い入れは無い。平田昭彦さんが出てくると「おっ」と思うけど、ほんのチョイ役だし。
だいたい主要な登場人物がおっさん、おばさんばかりじゃ萎えるでしょ。

っと、まあ、一般的には突っ込みを入れずに観られるシーンを探すのが難しいくらいなので、とても他人様にお勧めできる映画じゃないのだけれど、私的には「ひたすらに黒鮫号が見たい」という一点に尽きる。

α号も充分にカッコイイし大活躍するんだけれど何と言っても黒鮫号ですよ。
やー、不気味だなぁ、カッコイなぁ、そして間抜けだなぁ。
一生懸命攻撃するんだけど常に自分で墓穴を掘る。これがすてき。(見方が偏ってるか?)
悪役なんで登場シーンは少ないのは承知してたけど思っていた以上に少ない。
あれー、こんな物しか出て来なかったかな。記憶ではもう少しは出てたような気がするんだけど、って30年近く前の記憶だからなぁ。その後の写真とかの情報で勝手にシーンを作っちゃってたんだな。脳内熟成。

でも収穫はある。シャッターが開いて主砲が出てくるシーン。うおー、かっちょえー、そうだったか、こんな風に出てくるのか、すっかり忘れてた。
それに同じカットに艦橋横の開口部から砲がせり出してくるところもしっかり映ってる。ここ、ペーパークラフトを作ってるとき資料を調べても最後までよく分らなかったんだよなぁ。想像と大きく変わっていた訳じゃないけど同じでもなかったかな。

もうひとつ、まったく印象に無かったのが後ろのノズル周りと翼の付け根の砲身が赤く塗ってあること。
えー? そ、そうかぁ?
これは赤く塗ると塗らないでは偉い違いになるぞ。模型的には。
映画の中では青いライトで撮影してるから赤は沈んで殆ど目立たない。(だから印象に残ってなかったんだけど)ここを赤く塗った模型の写真を見たのでそりゃ違うだろとか思いつつ注意して確認したのだった。

うーん、これだけ違うと修正するべきか悩む。でも直すにしても余程注意しないとイメージがまるで変わっちゃうよなぁ。模型は映像じゃないから。


おまけ: 波川女史 10体目。更に調整中。

06年  03月 某日

■  X星人・波川女史
黒鮫号を公開して一息、決算と確定申告(今年は期限前日に提出できた!)が終わって安堵。
開放された気分で何か作りたい!
次に作るものはずっと前から決まっていて、じつは特撮物じゃなくてナウシカに登場するトリウマの「カイ」なんだけど、始めちゃうと他の物が出来なくなるので今は少し遊びたい。
で、つらつら考えるに、これも以前から考えていたX星人の波川女史を作ってみようか。いや、今完成させなくてもモデリングの練習を兼ねて。

と言うのも今まで動きの無いものばかり作ってきたから次の課題として動きの有るものを作りたいのだった。カイは走っている姿を作るので、簡単なもので練習してからの方がいいかな、と思ったのだ。

そんな訳で先週はずっとモデリング。
一度普通に立った状態でモデリングしてから少しずつ変形させてポーズを付けてみた。
うーん、難しい。それでも以前は人間の形をモデリングすることすら出来なかったのだから大分進歩はしてるわな。

で、気分が乗ってたので一気に作り上げたのがこれ。

ありゃ、左右が逆転してる。まあ反転するだけだからいいや。
以前ならここにたどり着くまで3ヶ月は掛かっただろうな。一週間でこれだけ形になるってのはすごい。操作性とか、不満はいっぱい有るけど、ペパクラデザイナー様々である。

なにぶん試作一発目だから不具合は幾らでもある。
特に腰のあたりはまだ体重が充分に乗っていないし分割も練り直さないと。
全体の構造も改良の余地があるなぁ。手に到っては後から適当に付けただけだから厚さが無い(これが本当の手抜き、なんちゃって)。
だけど、こうして目の前に叩き台が在ると「このまま完成させたい」気分がムラムラっと沸いてくる。いや、本当に大変なのはこれからなんだけどね。
でも部品点数は少ないから(A-4 1枚)それほど時間は掛からないかなぁ...
うーん。

えーい、このまま行っちまえ。

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